愛知県あま市にある、あま動物病院さまのサイトリニューアルをご依頼いただきました。「サイトの動作が遅く、更新・閲覧ともに時間がかかり困っている」というご相談をいただいたところからプロジェクトが始まりました。ミーティングの初期段階で a-blog cms のデモを見ていただいたところ、キビキビとした動作と親しみやすい操作性、開発会社の顔が見える点を気に入っていただけました。
調査〜導入
複雑に絡み合った糸
まずサイトの構成と契約が複雑であることがわかりました。開院時は院長自ら制作されたサイトがあり、途中からCMSを使ったサイトに移行された経緯があります。調査によりCMSの部分だけでも下記事項がわかりました。 （１）CMSが特定のサーバーに依存 （２）更新は特定のPCからのみ可能 （３）URLコンテキストが自動で割り振られる連番で変更できない（カテゴリーやファイル名） （４）CMSの開発元と開発状況が不明
a-blog cmsでは上記事項で悩む必要がないため、導入が決まりました。a-blog cms のアップデート状況や勉強会、サポート体制など、開発会社である有限会社アップルップルさんの取り組みをご紹介できたのも導入を決めるきっかけになったと思います。他にも「ドメインやサーバーの契約が複雑」といった問題もあったため、わかりやすい説明を心がけて現状の問題点と今後の方針を共有しました。
使いやすく、負担を減らす
「ペットを抱きかかえたり、リードを持ったり」サイトを閲覧される状況を考え、メニュー類は下部に配置。「よく見られる内容」「見て欲しい内容」を整理して常時表示させました。
事前に課題解決へ導く
電話対応はスタッフの手を奪います。下部固定の電話ボタンを押下した際、すぐにコールするのではなく、お電話いただく前に確認していただきたいアナウンス欄に飛ぶようにしてあります。電話はお客さんにとっても負担です。ようやくつながって「電話では対応できないこと」だった場合、クレームにもつながるかもしれません。このように事前に課題解決へ導く仕組みも、サイトの重要な役割の1つであると考えます。
電話で予約は取れないことをアナウンス。今後の方針に伴い、文言の変更が可能
診察時間外の誘導
緊急時メッセージエリア
トップページのメインビジュアルとお知らせの間には、緊急時のアナウンスや、一時的に目立たせたい内容を掲載できるエリア（不要な時は非表示）を設けてあります。公開後、早速使用していただく状況がありました。
スケジュールの複数登録・表示
動物病院の休診日と勤務医の休みを1つのスケジュールで表示させたい要望がありました。a-blog cms勉強会で相談したところ/private/config.system.ymlにschedule multi_plan: onを記述することで、1日に複数（行）のスケジュールを登録・表示できることを知り実現することができました。スケジュール登録がより直感的となり、ラベル機能と合わせることで登録作業がスムーズとなり、イレギュラーにも対応しやすくなりました。
作成しやすい、科目別ページ
リニューアル公開後に、科目別コンテンツの作成（公開準備中）をご相談いただきました。診療科目ページは複数あり、ページのレイアウトは基本的に共通です。
カスタムフィールドグループの活用
エントリーへのデータ入力は、あま動物病院さまのスタッフが担当されるため、カスタムフィールド（カスタムフィールドグループ）を使ったテンプレートを作成。どなたでもエントリー作成しやすくしました。あま動物病院さまは、細部に使う動物のイラストの雰囲気を大切にされています。そのため、写真だけでなく見出しのアイコンも変更できるようにしてあります。また、科目・症例によっては専門サイト（外部サイト）の作成も予定されており「○○について詳しくはこちら」といったリンクボタンも貼れるようにしてあります。
絡み合っていた糸が、強くシンプルに
この度のリニューアルで、複雑に絡み合っていた糸をほどき、a-blog cmsというシンプルかつ強い一本の糸に集約することができました。
あま動物病院さまからいただいたご感想です。
- 表示と更新スピードが速いためストレスが減りました
- 操作がわかりやすく、更新を仕事として委譲しやすいです
- お知らせやスタッフ日記だけでなく、それ以外の部分の文章や写真の変更作業も自社内で行うことができるようになりました
ご相談をいただいた時点で、500近いスタッフ日記の記事がありました。これまでは様々な制約のなかでストレスを感じながら更新されていました。今回 a-blog cms を導入したことにより、スタッフさんも巻き込んでストレスなく発信していける仕組み作りのお手伝いができたのではと思います。
最後に、豊富なドキュメントとサポート体制を提供してくださっている有限会社アップルップルのみなさま。そして、自ら担当者として制作に関わってくださった、あま動物病院 関院長。ありがとうございました。
