「目指すのは、将来の価値になる Web サイト。」a-blog cms に何度も救われた10年間。
取材協力/ 株式会社アイデアソース 新 謙二さん
株式会社アイデアソースの新(あらた)謙二さんは、a-blog cms の前身であった a-blog の時代からお付き合いのあるユーザーさん。 a-blog cms には開発段階から関わり、約 10年にわたりご愛用いただいています。 Web サイト制作に長く携わっているからこそ実感されている、a-blog cms の良さについて語っていただきました。
シンプルで長く使える Web サイトを目指して
普段はWeb サイトの企画・制作・運営をメインとしたデザインやプロモーション全般を行っています。主なクライアントである中小企業やお店では、Web サイトの管理・更新は、担当者が本業の合間に行うケースがほとんど。忙しい方でも手間が少なく簡単に更新していける、a-blog cms をおすすめしています。
私たちアイデアソースの理念は「想いをストレートに伝えたい」。閲覧者にきちんと意図が伝わり長く運用していける Web サイト制作を目指して、”きちんと使えるものを、きちんとつくること”を大切にしています。次々に新しい Web サイトにリニューアルするのも良いですが、長く使えるサイトをつくることも一つの価値だと思うんです。その点、a-blog cms は CMS 構築とデザインを複数人で平行して作業しやすいことで、デザインありきのものにはならず、使いやすさを考慮したサイトづくりが可能なんです。
私は主にディレクションを担当していますが、標準で機能が充実している a-blog cms だから「ここはこのモジュールを使おう」など、デザイナーに細かく指示ができます。お互いの作業内容を把握しやすいのも、a-blog cms という共通言語があるおかげです。
制作者に優しい CMS は、更新者にも優しい
アップルップルさんとは 、a-blog cms の前身だったブログサービスの a-blog の頃からのお付き合いです。
当時はブログが流行し始めた頃で「会社のサイトをブログでつくりたい」というニーズも多く、クライアントへの提案で a-blog を利用していました。そういった流れもあり、a-blog cms が開発される前には「どのような CMS を開発すべきか」を話し合うミーティングにも参加させてもらいました。
そこでは「プログラムを使える・使えないに関わらず、Web 制作者にとって負担なく使える CMS をつくりたい。Web 制作者にとって優しい CMS を追求すれば、きっとクライアントにとっても優しい CMS になるはずだ」という話がされていたのを覚えています。そうして誕生した a-blog cms は、まさにミーティングで話し合った通り、Web 制作者にとっての使いやすさがしっかり考慮されたものでした。
a-blog の頃は別途プログラミングを依頼していたカスタマイズが、a-blog cms はノンプログラムでほぼ自分でできるようになったことが特に革新的だったと思います。
その時々のニーズに対応したバージョンアップ
a-blog cms で特に気に入っているのは、次々に新たなバージョンがリリースされて、その度にユーザーの求めている機能や仕様が反映されていくこと。
タイムリーというか、むしろニーズに先回りして応えてくれるため、クライアントから「こんな機能ってありますか?」「こういうことはできますか?」と聞かれて「できません」と答えることがほとんどありません。しかも基本的な機能はデフォルトでほぼ網羅されているから、外注費を考える必要がなく見積もりもシンプルに。
いちばん困るのは「この価格でできますよ」と答えてしまってから「蓋を開けてみたら、やはり追加料金が必要でした」となることだと思うんですが、a-blog cms ならその心配はありません。自信を持って「できます」と言い切れることが心強いですね。
最近では Ver. 2.8 から、CMS のバージョンアップを以前のような手作業ではなく、管理画面からボタン 1つで行える機能が加わったことが画期的でした。毎回のアップデートがますます楽しみになりました。
更新しやすいから、コンテンツの質を高められる
バージョンアップの度に時代のニーズに対応してくれることのもう一つのメリットとして、それほど大きなリニューアルを必要とせず、クライアントにとって費用と手間を抑えられる点があります。そのぶん私たちの仕事は減ってしまうんですが(笑)、 なかには改善を重ねながら 10年以上、同じ Web サイトを使っていただいているクライアントもいらっしゃいます。
もちろん更新のしやすさも喜ばれているポイント。ユニットを積み上げてページをつくっていくため、段落ごとに情報を整理して構成を考えやすいんです。扱い方が難しいと更新すること自体が目的になってしまいがちなのですが、a-blog cms なら内容そのものに重点を置いて更新可能。
アクセス数などを見ながら SEO 対策を意識したりと、反響につながるコンテンツを工夫してつくっていただいています。Web ページを見たまま編集できる、ダイレクト編集機能も好評です。a-blog cms という名の通り、 難しい作業を覚える必要なく本当にブログ感覚で使えるんですよ。実際にさわって納得してもらえるクライアントが多くうれしいですね。
a-blog cms に何度も助けられた 10年間
a-blog cms に出会う以前は他の CMS を使ったこともありましたが、この 10年間は a-blog cms 一筋です。
a-blog cmsの勉強会に行くとスタッフの方が「a-blog cms ならあれもできます、これもできます」とたくさんプレゼンしてくれるので、他の CMS のように自分で情報を集める必要がないんです。
WordPress のような無償の CMS だと、不具合があった時や追加機能が必要な場合にどこに相談すべきか迷ってしまいそうですが、a-blog cms は有償なだけにサポート体制も万全。クライアントからお金をいただいて仕事をしている以上、困ったらすぐに相談できる安心感は何にも代えられません。
本当にこの 10年、アップルップルさんには何度も助けていただいて…。クライアントとのちょっとした行き違いやこちらの説明不足でクレームになりかけた時、アップルップルさんに解決法を提案してもらって救われたことは一度や二度ではありません。そうやってトラブルを回避できた帰り道は、弊社のスタッフと「 a-blog cms で本当に良かったね」としみじみ話してしまいます。
また月に一度、ベースキャンプ名古屋で開催される「a-blog cms 勉強会 in 名古屋」という勉強会には毎回参加しています。新機能の話を聞けることに加え、「こういう時に良い方法はありますか」など実務の相談もできる場として役立てています。
「変えてよかった」の声が仕事のやりがいに
最近は、リニューアルで他の CMS から a-blog cms へ切り替えて、クライアントに喜んでもらえることがモチベーションの一つになっています。
たとえば講習会を頻繁に開催している運営事務局や、業務実績をアップする Web サイトなど、更新頻度の高いクライアントに a-blog cms を気に入っていただき、弊社を選んでいただけるとうれしいです。リニューアルした際に「a-blog cms を使ったサイトに変えてよかった」と言っていただけることもやりがいに。
実際、あるクライアントの Web サイトを制作した後に「とても使いやすいので、関連会社の Web サイトも a-blog cms でリニューアルしたい」と言っていただけて仕事につながったこともありました。今、SNS のように便利なツールはたくさんありますが、やはり核になるコンテンツとして Web サイトがあると将来の価値になると思います。
今後も a-blog cms を軸に、長く価値を感じていただける Web サイトを提案していきたいです。クライアントがさらに更新しやすくなるように、作業しながら見られるヘルプやマニュアルが充実するともっと良いですね。
ベースキャンプ名古屋とは
a-blog cms の開発元であるアップルップルが運営しているコワーキングスペースのこと。名古屋で開催するa-blog cms 勉強会は毎月ここで開催されている。
a-blog cms勉強会 in 名古屋とは
a-blog cms の開発元が開催している勉強会のこと。名古屋では毎月、大阪では隔月で開催している。1年に1回全国各地のユーザーの方と協力して地方で開催することもある。
インタビューをした方について
株式会社アイデアソース 新 謙二
株式会社アイデアソース代表。広告デザイナーとして勤めた後に独立し、2009年に法人化。現在は Web ディレクターとして Web サイト制作全般のディレクションやクライアントとの折衝を担う傍ら、自ら CMS の構築をすることも。趣味はカメラや古いフォルクスワーゲンなど。Web サイト以外のモノづくりとして、オリジナルブランド「Slow Start」を展開し、 T シャツやステッカーなどのデザインも行う。