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a-blog cms 16年の歴史

2025年06月23日 2025年10月07日
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代表
山本 一道
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2025年6月23日をもちまして、a-blog cms はおかげさまで16周年を迎えることができました。これもひとえに、日頃よりご利用いただいている皆様のご支援とご愛顧の賜物と、心より感謝申し上げます。

この16年間にわたり、私たちは皆様とともに歩み、多くの進化と挑戦を積み重ねてまいりました。節目のこの機会に、これまでの歩みを年表としてまとめましたので、ぜひ一緒に振り返ってみませんか。


2009年

製品リリース

2009年6月23日、有限会社アップルップルは、従来のブログシステム「a-blog」の後継として a-blog cms Ver.1.0.0 をリリース。エンジンを全面刷新し、コンテンツ管理システム(CMS)として多機能かつ柔軟な国産CMSとして新たに登場しました。

関連イベント

リリースからわずか4日後、CSS Nite LP, Disk 6「CMSリベンジ編」(東京)にて初披露され、当日発表された8製品の中で「最も使ってみたいCMS」として MVP に選出。その後、東京・大阪・名古屋・仙台・広島・福岡・札幌など全国主要都市で勉強会を開催し、以降も継続的なコミュニティ活動が展開されていきます。

主な機能追加

同年9月には Ver.1.1.0 を公開。キャッシュ機能による表示高速化、携帯電話からの投稿を可能にするモブログ対応、外部RSSを取り込む Feed_ExList モジュールの追加など、多数の機能拡張を実施。さらに12月には Ver.1.2 をリリースし、ガラケー絵文字への対応、WYSIWYGエディタ、CSVインポート機能などが加わり、運用面での利便性が大きく向上しました。

2010年

製品バージョン

2010年5月に Ver.1.3.0 をリリース。このバージョンでは、カテゴリーごとにディレクトリを作成することでテンプレートを自動的に切り替える仕組みが実装され、柔軟なデザイン展開が可能に。これにより、既存サイトの構造を保ちながら 一部ページのみをCMS化する運用フロー も現実的な選択肢となりました。前バージョンから約5か月でのアップデートで、あわせて細かな不具合修正や各種機能の改善も行われています。

主な施策

 a-blog cms の普及を加速させるため、パートナー企業との連携体制の構築に注力した年となりました。CMSの導入・運用を担う制作会社やSI企業との協力関係を強化し、技術支援や導入支援資料の提供、共同プロモーション活動などを通じて、継続的な協業の土台を整備。信頼できるパートナーとの連携により、地域や業種を問わず柔軟な展開が可能となる体制づくりが進められました。

関連イベント

2010年、a-blog cms ユーザーコミュニティによる初の勉強会 「Training Camp」 が開催されました。会場には、知多半島の先端に位置する研修施設 師崎荘 を利用。自然に囲まれた静かな環境の中で、参加者同士が深く交流しながら技術的な学びを深める機会となりました。また、当時広く利用されていたライブ配信サービス Ustream を活用し、a-blog cms の情報を発信する番組 「#ablogcms STREAM」 がスタート。リアルイベントと並行して、オンラインでの情報共有やコミュニティ形成も加速していきます。以後、年に数回のペースで合宿形式の勉強会が継続的に開催され、ユーザー同士のつながりと情報共有の文化が着実に育まれていきました。

2011年

製品バージョン

2011年4月5日、 Ver.1.4.0 をリリース。キーワードは「もっと思い通りの更新ができる」で、記事を管理画面に移動せず直接編集できる「ダイレクト編集機能」や、複数ユニットをまとめてレイアウトできる「ユニットグループ機能」、登録ユーザー向けに記事内容をHTMLメール配信できるメールマガジン機能など多数の新機能を搭載した。

機能改善

2011年10月には iPhone向け公式アプリ Ver.1.1 を公開(Apple審査通過)。カテゴリ選択UIの改善やユニット初期値のサーバ同期、Markdown対応の強化など更新アプリの使い勝手を向上させ、スマートフォンからのサイト更新をより便利にした。スマートフォン普及に合わせ、モバイルでのCMS操作性も整備されていった。

2012年

製品バージョン

2012年2月8日、 Ver.1.5.0 をリリース。PC・タブレット対応に加え待望のスマートフォン表示に正式対応し、jQuery Mobileを採用した新テーマを追加。大量の画像を一括アップできるマルチファイルアップロード機能や、旧サイトからの移行用インポート機能の強化など、サイト運用の効率化につながる機能追加が行われた。

モバイル対応強化

従来ベータ版だった iOS用の公式更新アプリ を2012年6月に正式公開し、iPhoneから記事投稿・編集が可能に。これによりスマートフォン経由でブログ更新が完結できるようになり、モバイルシフトに対応したCMSとして利便性を向上させた。

関連イベント

2011年は、全国各地で a-blog cms を紹介する セミナーやハンズオン が本格的に開催され始めた年でもあります。アップルップルは、東京・大阪の Web 制作者向けイベントにも積極的に登壇し、ローコードでのサイト構築国産CMSとしての安心感あるサポート体制など、自社製品の特長を訴求しました。また、ユーザーコミュニティによる情報発信も活発化し、技術ブログ記事や講演資料の共有がこの年から一気に増加。オフライン・オンラインの両面で、ユーザーとの接点が広がっていきました。さらに同年、本社オフィスを移転し、コワーキングスペース 「ベースキャンプ名古屋」 の運営をスタート。CMSのユーザーや開発者が集い、相談や交流ができる拠点として、今なおコミュニティ活動の核となる存在です。

2013年

製品バージョン

2013年6月24日、 Ver.1.7.0 をリリース。機能面は前バージョンを踏襲しつつ、無料の「Liteライセンス」 を新設したことが大きなトピックとなった。Lite版は1ユーザー・1ブログに限定した機能制限版でありながら商用利用も可能で、ライセンス費用ゼロで提供された。またローカル環境での利用時はライセンス登録不要となり、複数の制作者で開発環境を共有しやすく改善された。

大型アップデート

2013年12月18日、 Ver.2.0.0 を公開。初のメジャーアップデートで、ユーザーからの声を反映して管理画面UIの刷新や標準テーマのリニューアルが行われた。新機能として、1つのエントリー内で将来公開分を含む複数バージョンの下書き管理が可能になり、記事の修正履歴管理や日時指定公開に対応。さらに記事本文内にフォーム項目ユニットを追加できるようになり、お問い合わせフォーム等を各エントリーごとに組み込むことが可能となった。ライセンス体系も再編し、従来のスタンダードに加えてプロフェッショナル版エンタープライズ版を新設(ユーザー数無制限や承認ワークフロー機能を提供)。この2.0リリース時点で累計導入は約300社・1,400サイト以上に達したと発表されている。

関連イベント

コミュニティ主導のオンライン企画として、この年より 「a-blog cms Advent Calendar」 が開始された。Adventar上で25日間に渡り有志がリレー形式で記事投稿を行うもので、a-blog cmsの使いこなし術や事例紹介、新バージョンの解説記事などが多数公開され盛況となった。

2014年

製品バージョン

2014年6月23日、Ver.2.1.0 をリリース。ちょうど製品発売5周年にあたるこのアップデートでは、5年間のユーザー要望を反映した機能改善・追加が多数盛り込まれた。具体的には、FacebookやTwitterの認証情報でサイトログインできるSNSログイン機能、エントリーごとに在庫情報などを管理者に送信する簡易カート機能の追加、さらにエンタープライズ版の承認ワークフローに並列承認オプションを導入(複数承認者の合計ポイントで公開可否を決定)するなど、企業サイト向けCMSとしての拡張が図られた。この時点でa-blog cmsの導入社数は約320社、利用サイト数は1,600件以上に上り、着実にユーザーベースを拡大している。

主な機能追加

2.1では他にも管理画面から記事の承認依頼を出せる機能や、カスタムフィールドを用いたコンテンツ管理の強化など細かな改良が行われた。特にSNSログイン機能は当時普及しつつあったソーシャルログインをCMSに取り込んだもので、会員制サイト構築のハードルを下げた点で評価された。また、承認機能の充実によりチームでのサイト運用管理がより柔軟になり、大規模案件への対応力も向上している。

関連イベント

製品5周年を記念し、名古屋をはじめ各地でユーザー向けイベントが開催された。アップルップル主催の記念セミナーでは最新Ver.2.1の新機能紹介や事例発表が行われ、長年の利用企業からの声も紹介された。コミュニティでは関西や関東でも有志による勉強会が始動し、a-blog cms利用者ネットワークが全国に広がり始めた年となった。

2015年

製品バージョン

2015年4月に Ver.2.5.0、続いて12月25日に Ver.2.6.0 をリリース。Ver.2.5.0 では、数十万件のコンテンツを扱う運用にも対応できるようパフォーマンスの最適化が図られ、あわせてレイアウト機能やモジュールユニットの追加が行われ、Ver.2.6.0 では機能強化がさらに進み、テンプレート変数化を可能にする新エンジン(SetTemplate/SetRendered)の搭載や、プロフェッショナル以上のライセンス向けにデータ内の文字列を一括置換できる機能の実装などが加わったほか、多数のブラッシュアップとセキュリティアップデートが実施され、制作・運用の双方における利便性が大きく向上したバージョンとなった。

導入状況

2015年時点でa-blog cmsは約430社のWeb制作会社、2,000以上のサイトで利用されており、前年比でも大きく導入実績を伸ばした。官公庁や企業のコーポレートサイト、教育機関サイトなどへの採用例が増え、国産CMSとして一定の市場シェアを築いてきた。

関連イベント

2015年は a-blog cms の勉強会やセミナーが全国各地で多数開催され、名古屋や岡山、札幌、広島、福岡、神戸、沖縄などで自社主催イベントが展開されました。さらに、東京の「MT東京-16 CMS夏祭り」や大阪の「CMS大阪夏祭り」、沖縄の「CSS Nite in OKINAWA」など、外部イベントへの出演も積極的に行われ、a-blog cms の認知拡大に大きく寄与した一年となりました。

認定制度

この年、a-blog cms の普及を全国に広げるための取り組みとして、「a-blog cms エバンジェリスト」制度がスタート。初期メンバーとして静岡・石川・大阪・兵庫・広島・香川の各地域から選出されたユーザーが活動を開始し、地域コミュニティでの勉強会やセミナー登壇を通じて、CMSの魅力を発信していった。

2016年

ライセンス変更

2016年4月、無償提供していたLiteライセンスの新規発行を終了。2013年から提供されていた商用利用可の無料版だったが、開発リソース集中のためこのタイミングでライト版ユーザーへのサポートを終了し、スタンダード版への無償アップグレード を実施。ライト版終了に伴う救済措置で、既存ユーザーには有償版ライセンスが提供され円滑な移行が図られた。

製品アップデート

この年、新たなメジャーリリースは行われなかったが、Ver.2.6系のマイナーアップデート(2.6.0.1〜2.6.1.4)が継続的に提供された。6月にはVer.2.6.1を公開し、細かな機能改善やバグ修正を実施。PHPの新バージョン対応や管理画面の微調整など、次期大型アップデートに備えた土台固めの年となった。

関連イベント

これまで愛知県内で開催してきた合宿形式のイベントが、2016年は初めて沖縄で「a-blog cms Training Camp 2016 OKINAWA」として開催されました。名古屋開催を上回る参加者が集まり、全国から多くのユーザーが交流を深めました。また、念願の a-blog cms 初の公式書籍『実践! コンテンツファーストのWebサイト運用 a-blog cmsではじめるCMSプロトタイピング』が発売され、より多くのユーザーに実践的ノウハウが届くようになりました。さらに、すぐに a-blog cms を体験できる「お試し環境 ablogcms.io」の提供もスタートし、これから導入を検討するユーザーにとってのハードルが大きく下がりました。

2017年

製品バージョン

2017年3月末に Ver.2.7.0 をリリース(4月公式発表)。2.7では新機能追加よりも不具合の洗い出しと安定化に注力され、多数のバグフィックスと仕様調整が行われている。特に公開直後の2017年4月~6月にかけて短期間で20回以上のアップデート(2.7.1 ~ 2.7.15)が連続リリースされ、ユーザーから報告された問題への対応が迅速に実施された。これらの改善により、2系後半の完成度が飛躍的に高められた。

関連イベント

2017年は全国で a-blog cms 勉強会が継続的に開催され、名古屋・大阪・東京・福岡・札幌・岡山・高知・高松・富山といった各地で実施されました。5月・11月には名古屋で「a-blog cms Training Camp」が開催され、コミュニティの交流と技術向上の機会となりました。また、札幌や大阪でのユーザー主催イベントや、CMS大阪夏祭り等の外部イベントにも積極的に登壇・出展。さらに、公式サイト上で Google Groups を活用したフォーラムによるユーザーサポートも開始し、コミュニティと開発元との距離が一層近づいた一年となりました。

2018年

製品バージョン

2018年3月26日に Ver.2.8.0 をリリース。管理画面のデザイン・配色を一新し、UI/UXを大幅に改善。PHP 7.2 への対応や画像ロスレス圧縮などパフォーマンスも向上しました。特に、管理画面からワンクリックで本体バージョンアップが可能となる オンラインアップデート機能 を新たに搭載し、アップデート作業の手間を大きく軽減しました。さらにテンプレートの 継承機能 や @include 構文の強化(引数付きインクルード)など開発者向けの新機能も加わり、テーマ開発の効率が向上しました。

追加アップデート

2018年10月9日には Ver.2.9.0 をリリース。MySQL 8.0 対応によるパフォーマンス改善や、Google/Yahoo のAPIキー課題に対応した OpenStreetMap 標準サポート を実装。管理画面では PC・スマホ・タブレット表示の切替プレビュー機能 を追加し、User-Agentによる表示確認が容易になりました。プロフェッショナル版以上では未公開ページの 外部プレビュー共有機能 も加わり、承認フローの利便性が向上。加えて、差分静的書き出しやナビゲーションUIの改善など、多数の機能追加・改良が行われ、2.xシリーズ後期の完成度を大きく高めました。

関連イベント

2018年は地方コミュニティでの活動が活発化し、札幌や金沢、富山、福岡など各地で勉強会やイベントが開催されました。名古屋や東京でも定期的な勉強会や Training Camp が行われ、山口の「クリエイティブハント」など外部イベントにも出演。さらに公式ドキュメントサイトの充実や技術ブログでの新機能解説も積極的に発信され、コミュニティと公式の連携による情報共有体制が強化された一年となりました。

2019年

製品バージョン

2019年2月に Ver.2.10.0、続いて12月に Ver.2.11.0 をリリース。2.10では細かな機能改善とPHP 7系対応の強化が中心だったが、2.11は2.xシリーズ集大成の大型アップデートとなった。新しいインライン編集エディタ「Paper Editor」の搭載により、ページの見たまま画面上で記事ブロックを編集可能になったほか、ソーシャルログインにはLINEログインを追加(従来のFacebook/Twitter/Googleに対応)。ログイン周りではパスワード再設定フローの改善やアカウントロック、Google Authenticatorによる二段階認証対応などセキュリティ強化も図られた。さらにパフォーマンス面ではモジュール単位のキャッシュ指定や画像最適化、管理画面動作の高速化対応を実装し、大規模サイトでも快適に運用できるよう最適化されている。

10周年と普及状況

2009年6月の初版リリースから数えてこの年で10周年を迎えた。公式サイトでは「10周年記念特設ページ」が公開され、長年のユーザーへの感謝と歩みを振り返るコンテンツが掲載された。また導入実績は約500社・2500サイトに達したとされ、国産CMSとして確固たる地位を築いた。ユーザー層もWeb制作会社だけでなく一般企業の情報システム部門やフリーランス制作者まで広がりを見せ、コミュニティ規模も拡大した。

関連イベント

2019年は名古屋・大阪・東京・新潟・山形・仙台・福井・富山・高知・札幌など全国で a-blog cms 勉強会が定期的に開催され、地域ごとのコミュニティ活動がさらに広がりました。また、5月と11月には名古屋で「a-blog cms Training Camp」が2回実施され、参加者同士の交流や実践的なノウハウ共有が行われました。

2020年

製品開発

2020年は新型コロナウイルスの世界的流行により、多くのイベントがオンラインへ移行する年となった。a-blog cms自体のメジャーアップデートは行われなかったが、Ver.2.11系のメンテナンスリリース(不具合修正やPHP 7.4対応など)が適宜提供され、安定版としての成熟が図られた。また並行して次期メジャーバージョン3.xの開発が本格化し、この年の終盤には3.0のベータ版テストが社内外で開始されたとされる。

関連イベント

対面でのユーザーイベント開催が困難となったため、コミュニティはオンライン中心の活動にシフト。アップルップルは春頃からZoomを使った社内勉強会を重ね、ノウハウを蓄積。これを元にユーザー参加型のオンライン交流企画 「a-blog cms zoom up」 の準備を進めた(実現は翌2021年)。一方、コワーキングスペースを活用した公開イベントは休止となったが、その分TwitterやSlack上で活発な情報交換が行われ、開発者も積極的に参加してユーザーサポートに当たった。

2021年

大型アップデート

2021年12月15日、約8年ぶりのメジャーリリースとなる Ver.3.0.0 を公開。この3.x系から、長年採用していたPHPコードの暗号化を廃止し、ユーザーがソースコードへ直接アクセスできるオープンな提供形態へと切り替えた。これにより専用モジュール( ionCube Loader )不要で稼働可能となり、レンタルサーバー等での動作環境制約が大幅に緩和された。対応PHPバージョンも7.2.5〜8.1.xへ更新され、最新環境で動作するようになっている。機能面では大規模サイト向けのマルチサイト機能(1インストールで複数サイト運用)や、開発効率を高めるコンフィグセット機能などを実装。3.0公開時点で、全国700社以上の制作会社で導入され、5,000件以上のサイトに利用が広がっている。

関連イベント

コロナ禍以降停滞していたユーザーコミュニティ活動「a-blog cms zoom up」がオンライン形式で再開された。Zoom上に開発者とユーザーが集い、CMS活用事例や感想を発表し合う試みで、以降「zoom up」は定期シリーズ化された。また5月にはアップルップル主催の 「a-blog cms Awards 2021」 が開催され、2020年度に制作された優秀サイトの表彰と事例共有がおこなわれた(翌年以降も継続)。リアルイベントは引き続き見送られたものの、オンラインでの繋がりが強化された一年となった。

2022年

製品アップデート

2022年内にメジャーアップデートはなかったものの、Ver.3.0系の安定版アップデートが続けられた。PHP 8.0/8.1対応の微修正や、管理画面操作性の改善(ドラッグ&ドロップの洗練など)、既知バグの修正を積み重ね、3.0シリーズの成熟度を高めた。また次期バージョン3.1に向けて会員機能強化など大きな機能開発が進行しており、年末時点で一部機能のテスト版がコミュニティに共有された。

関連イベント

5月、前年に続き 「a-blog cms Awards 2022」 が開催され、2021年度に制作されたサイト事例から最優秀賞ほか各賞が発表された。受賞サイトの制作者はオンライン表彰イベント(a-blog cms LIVE内)に登壇し、カスタマイズ手法や活用した機能についてプレゼンテーションを実施。こうした取り組みによりコミュニティ内でノウハウが共有され、新規ユーザーにもa-blog cmsの実力が伝わる機会となった。また各地のユーザー有志による勉強会も復活し始め、名古屋や大阪で少人数のミートアップが開かれた。

2023年

製品バージョン

2023年9月14日、 Ver.3.1.0 をリリース。当初春予定から遅延したものの無事公開に至った3.1では、会員機能の大幅強化 が最大のトピックである。一般会員ユーザー用のマイページやプロフィール編集画面が新設され、メール認証によるパスワードレスログインや退会機能など、会員制サイト運営に必要な機能を多数追加。これに合わせ、会員機能を組み込んだ新デザインテーマ「memberテーマ」を標準提供し、開発者がゼロから会員機能を実装しなくても良いよう配慮されている。また管理面では監査ログ機能(プロフェッショナル版以上)を搭載し、誰がいつどの操作を行ったか追跡可能となった。この他にもコンフィグセット機能のUI改善やエントリー公開予約(バージョン管理の公開予約)機能の追加、WYSIWYGエディタをCKEditorから軽量なTrumbowygへ変更する対応など、多岐にわたる改良が行われている。

関連イベント

コロナ禍以降中断していた大型オフラインイベントがついに復活。2023年11月17日、名古屋にて 「a-blog cms Training Camp 2023」 を約4年ぶりに開催した。全国各地から参加者が集い、一日がかりで最新版3.1の詳細解説や事例共有セッションが行われた。当日はリアル会場とオンライン配信のハイブリッド形式が採られ、遠方のユーザーもYouTubeライブで視聴参加した。さらに各地の勉強会も活発化し、名古屋では4月にhtmx(Ajax代替ライブラリ)とa-blog cms連携のテーマ勉強会を実施、大阪でも定期勉強会が再開されるなど、オンライン・オフライン双方でコミュニティ活動が充実した一年となった。

2024年

製品開発

2024年は、a-blog cms の安定性向上と最新環境への対応が中心となりました。PHP 8.2/8.3 対応や、Google SMTP の OAuth2認証 対応など外部サービス連携の拡充に加え、3.1系のフィックスバージョンを定期的にリリース。各種バグ修正・セキュリティ対策を進めることで、実運用の現場で求められる堅牢性と利便性を高めました。5,000件超の導入実績にふさわしい品質を維持しています。

関連イベント

2024年11月15日、名古屋国際センターにて 「a-blog cms Training Camp 2024」 を開催。20都道府県から55名のユーザーが集結し、3.2の新機能紹介や事例発表、ワークショップが行われた。

認定制度

新たな認定制度「a-blog cms expert」がスタートしました。これは、a-blog cms の高度な知識と実践的な運用スキルを有する制作者を認定する制度であり、公式にそのスキルを証明できる仕組みとして注目を集めています。認定者には専用バッジや紹介ページへの掲載といった特典も用意されており、信頼性の高いCMS制作者としてのブランディングにも貢献します。

2025年(現在)

最新動向

2025年6月現在、a-blog cms Ver.3.2.0 の正式リリースが目前に迫っています。本バージョンでは、エントリー管理における一覧・詳細画面のユニット周辺の大幅な UI 改善に加え、htmx 標準サポート(Ajax によるコンテンツの動的更新)や、Drupal や EC-CUBE などでも採用されているテンプレートエンジン Twig の追加など、フロントエンド開発をさらに効率化する新機能が多数実装される予定です。こうした進化により、コミュニティ内でも大きな期待が寄せられています。

コミュニティとイベント

2025年前半も、札幌・福岡・大阪・仙台など各地の勉強会やイベントで a-blog cms が紹介され、新たなユーザーの獲得に向けて精力的な活動が展開されている。名古屋では毎月「a-blog cms 勉強会 in 名古屋」が開催されており、最新版の開発状況や新機能の進捗が継続的に報告されている。

著者写真
この記事を書いた人
山本 一道 / 代表

ウェブ制作会社アップルップル代表。2000年に日記のCGIを公開、2004年にはブログを開発。四半世紀にわたりWebサイトを更新するシステムに関わり続けてきました。自社開発CMS「a-blog cms」は5,000サイト以上で採用され、現場視点のUI改善や勉強会の開催にも取り組んでいます。

@kazumich

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